はじめまして、2人の娘を育てるワーママのマドです。
今回の寄稿のテーマは「川崎病」です。
聞いたことはあるけど、どんな病気なのかはよく知らない、というかたは多いのではないでしょうか?
長女が発病するまで実は私もよく知らなかったこの病気について、
小さい子をもつパパ・ママにぜひ知ってもらいたいと思い、テーマに選びました。
◇この記事でわかること◇
✔ 川崎病ってどんな病気?
✔ どのくらいの年齢に多いの?原因は?
✔ 発症した時の身体的な特徴は?
✔ 川崎病は何が怖い病気なの?
✔ 川崎病かもしれないと思ったときにするべきことは?
パパ・ママだけでなく、小さなお孫さんを持つじーじ・ばーばにもぜひお読みいただけたらと思います。
Contents
その長引く高熱は「川崎病」かも
乳幼児で高熱以外の症状がない場合、突発性発疹を疑うことが多いと思います。
もし同じように症状が高熱だけで、なかなか解熱しない場合は「川崎病」かもしれません。
◇川崎病とは?
名前は聞いたことあるけど、川崎病ってどんな病気なんだろう?
という方も多いと思います。
下記に川崎病の特徴をまとめてみました。
全身の血管に炎症が起きる
原因は不明である
感染はしないとされている
おもに乳幼児がかかる
日本では年間1万5千人もの子どもが川崎病を発病している
男の子は女の子よりも1.3倍程度発症率が高い
生後6か月から1歳の月齢に好発する
※1参考サイト
乳幼児のお子さんはだれにでも発症する可能性があり、原因ははっきりしていないものの、感染はしないとされています。
この病気の一番怖いところは、「冠動脈瘤」ができやすくなることです。
“冠動脈に炎症が起き血管の壁が弱くなり血圧に耐えられなくなって、一部が膨らんで拡張し、瘤のようになる病変です。
瘤が大きいと血栓(血液のかたまり)ができやすくなり、血管につまると、心臓の筋肉に十分な血液を送ることができなくなります。
引用:https://www.jbpo.or.jp/kd/complication.html”
冠動脈瘤ができると、将来心筋梗塞などの心臓障害のリスクが高まるので、川崎病の治療は
「できるだけ早く治療を開始し、冠動脈瘤の発生を防ぐ」ことが大切になってきます。
◇川崎病の症状の特徴
川崎病には、以下のような特徴があります。
1. 5日以上続く発熱(高熱であることが多い)
2. 両目の充血
3. 唇や舌が赤くなる
4. 身体に発疹が出る(BCGあとが赤く腫れる)
5. 手足が赤く腫れる
6. 首のリンパ節が腫れる
全身の血管に炎症が起こる川崎病は、特徴的な症状の多くが炎症によるものです。
この6つの症状のうち、5つ当てはまると川崎病と診断され、
5つに満たない場合でも不全型の川崎病と診断されることがあります。
長女が川崎病を発症した時の様子と経過について
長女は2歳のときに川崎病を発症しました。
幸い心配していた冠動脈の瘤は見られず、順調に回復して今は4歳になりました。
ここで、長女が発症したときの実際の経過を簡単に紹介したいと思います。
高熱のみが数日間続いた
高熱だけが数日間続く
冬だったのでインフルエンザを疑うも陰性
風邪か突発だろうと思っていた
5日間高熱が続いたころに炎症の症状が体に表れ始めた
目が充血し始める
熱以外の炎症反応が体に現れ始める
川崎病の疑いが強まる
熱だけが出ているうちは、川崎病の診断は下りません。
そのほかの炎症反応が確認されて初めて川崎病と診断されて治療が始まることになります。
ようやく体に炎症の症状が出はじめたことで、川崎病の疑いが強まりました。
血液検査の結果CRP(炎症反応)の数値が15
血液検査を行う
炎症反応の数値であるCRPが15と高い値を示す
CRPの正常範囲は~0.3mg/dl
「近くの大きな病院で入院になる」と言われる
川崎病の疑いが濃厚になったところで血液検査を行うと、かなり悪い数値でした。
「川崎病」の診断
近くの総合病院に入院
抗生物質の点滴開始
川崎病の場合はこの点滴は効かない
これにより川崎病の疑いがさらに高まる
6つの症状のうち5つが出現し川崎病の診断が下る。
川崎病の6症状のうち、「6.リンパの腫れ」以外の5つが徐々に出現し、川崎病の診断が下りました。
この時点で、発熱開始から7日が経っていました。
長女の場合は、症状が熱しかない期間が長かったので、診断までに少し時間がかかりました。
早く治療を開始することが大切だということは、川崎病かもしれないと知ってからいろいろ調べて知っていたので、その時は早く治療を開始してほしいという思いでした。
免疫グロブリンの投与で熱が下がり始める
診断後すぐに治療を開始
免疫グロブリンという血液製剤を投与
しばらくして解熱し始める
川崎病は原因不明ではあるのですが、効果が期待できる治療法があります。
免疫グロブリンという血液製剤を投与する方法が一般的で、効果が出るかどうかは投与してみないとわかりません。
これまで何をしても下がらなかった長女の高熱ですが、免疫グロブリンを投与して間もなく下がり始め、ほっとしたのを覚えています。
定期的な心エコーによる経過観察
心エコーで冠動脈に瘤ができていないか・血管の拡張が見られないかを確退
院後も定期的に心エコーとアスピリン(抗炎症薬)を服薬しながら経過観察
長女の場合は、幸いなことにかかりつけの小児科が川崎病の経過観察ができる病院に指定されていたので、退院後は受診しやすくて助かりました。
2歳で川崎病になった長女ですが、その後現在に至るまで再発はしていません。
自己判断をせず長引く熱は病院で血液検査を
症状が熱しかない時って、
病院にかかっても特に薬が処方されるわけでもなくて、様子見になることも多いですよね。
ですが熱だけが長引いている場合、川崎病のような病気である可能性も視野に入れ、
自己判断での様子見はせずに必ず病院を受診していただきたいと思います。
先生から勧められない場合は、こちらから血液検査をお願いしても良いと思います。
長女の時は、「可能性は高くないけど念のため血液検査をしておきましょう」と言われ、
検査結果をみたら「入院になるくらい数値が悪い」と言われました。
もう少し早く血液検査をしていても良かったのではないかと、今となっては思います。
今は川崎病のことを知っているので、もし次女に高熱が続くことがあれば素早く対処できると思います。
川崎病は早期発見と早期治療が子どもの予後を左右します。
親の感じる「何かおかしいかも」が子どもの未来を救う!
この記事がパパ・ママ、さらにはじーじ・ばーばの、子どもの明るい未来を救う手助けになればと願います。
※1:参照サイト
https://feature.cozre.jp/71094
https://www.jbpo.or.jp/kd/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E7%97%85
寄稿者
ライター名:マド
2人の娘を育てるアラフォワーママ。
念願のマイホーム購入したときのことや、間取りのこと、
お庭リフォーム計画のことなどをゆるりと綴る「おうちブログ」を運営中。
サイト:おうちブログ
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