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今話題になりつつあるWEB3.0やメタバースについて
最近新聞や日本政府の今後のガイドラインに明記されている「メタバース」について、
お子様でもわかりやすく解説していきます。
メタバースとは「インターネットを介して利用する仮想空間」のことを指します。
もともとは「Meta(超)+Universe(宇宙)」からつくられた造語です。
今から30年前の1992年に「スノウ・クラッシュ」という小説の中で登場したのが初めてです。
まだ世間の大きな事業などに取り込まれていないのでなじみがないこのメタバースですが、
2009年に放映された「サマーウォーズ」で登場する仮想空間「OZ」は、まさにこのメタバースを説明するにはうってつけの例となります。
少しサマーウォーズに登場したOZについて説明します。
サマーウォーズのOZとメタバース
サマーウォーズに登場するOZは世界中の人々が集い、楽しむことができるインターネット上の仮想世界です。
人々は自分の分身となるキャラ<アバター>を設定して現実世界と変わらない生活をネット上で送ることができます。
またOZ内には世界中の企業や行政が参画しており、OZという仮想空間上で買い物や税金の支払い、予約など様々なことができます。
2022年現在のメタバースの実用例
話をメタバースに戻します。現在メタバースが実用されているものとしては、
主にVRゴーグルなどを使用して利用する「3D仮想空間」上でのゲームやコミュニティです。
メタバース的なゲームとしては、「あつまれ動物の森」のような、ゲーム内でのアバターを動かして、家を建てたり、探索したり、また他者とのコミュニケーションが可能です。
そういったオンライン上、ネット上の空間がメタバースと呼ばれます。
現在、ウィンドウズで有名なMicrosoft社や
Facebookから社名を変更したMeta社など大手企業が、
このメタバースのサービス開発に莫大な費用を投じています。
今までは携帯やテレビの液晶を介して存在していたオンライン空間がよりリアルに、
そして私たちの生活にもっと身近になるような世界基準となる
新たなサービスのsystemとしてメタバースが採用されていくでしょう。
メタバースは、世界のどこからでも、いつでもアクセスできる世界共通の3D仮想空間です。
ヘッドセットやARグラスを装着することで、3Dの仮想世界を自由に体験できるサービスを生み出そうとしています。
そんな3D仮想空間では、現実世界のように土地を買って家を立てたり、
イベントに参加したりなど、もうひとつの「理想の世界」を自由に創造できます。
このような世界が新たなビジネスチャンスにつながると考え、現在、多くの企業や投資家が注目しているのです。2022年以降は、MetaやApple、ソニーなどから、VRやMRのヘッドセットなどが登場し、もしかしたらガラケーからスマートフォンに切り替わったようなパラダイムシフトがもうすぐ起こるのかもしれません。
メタバースのメリットや良い点
メタバースが世間に認知され、そして実社会で活用されるとどのようなメリットや良い点があるのでしょうか?
これはいくつものメリットが考えられるので一つずつご紹介していきます。
☑新しい経済圏・マーケットの誕生
☑移動や観客数制限などに縛られないイベント
☑新しいビジネスの台頭
☑支払いの簡略化・セキュリティ化
では深堀りしていきましょう。
☑新しい経済圏・マーケットの誕生
➡今まではオンラインビジネスでない限り、
自分の経済圏20㎞程度がビジネスの経済圏であり、マーケットでした。
メタバースの活用により、場所や時間を選ばないオンライン上のマーケットが広がります。
☑移動や観客数制限などに縛られないイベント
➡音楽イベントやセミナーなどは、会場を押さえる手前、参加数に上限が存在しました。
またとても魅力的なイベントがアメリカで開催されるとしても、現地まで行ける人と行けない人の選別というものがあります。
メタバースによってそういった距離や会場の制限というものがなくなります。
☑新しいビジネスの台頭
➡メタバースという仮想世界内でのビジネスが起こってきます。
実際に自分の分身となるアバターの服を買ったり、メタバース世界上に土地を買い、家を建てる
なんていう展開も間近まで迫っています。
☑支払いの簡略化・セキュリティ化
➡メタバースと切ってもきれない存在が仮想通貨・電子マネーですが
キャッシュレスの支払い、メタバースを介しての売買はより安全なおのとなると予測されています。
メタバースのデメリットやリスク
当然新しい価値観や概念にはデメリットやリスクも伴います。次にメタバースを取り扱うデメリットやリスクもご紹介していきます。
☑仮想通貨によるトラブル
☑メタバース依存
☑参加するハードルが高い
☑実生活やリアルへの影響
こちらも深堀していきます。
☑仮想通貨によるトラブル
➡ブロックチェーン導入によりセキュリティは向上していきますが、それでも安定、定着するまではトラブルが発生する可能性も高いですね。
☑メタバース依存
➡小説「ソードアートオンライン」の世界はまさにメタバース的な世界、SFな仮想世界にフルダイブして冒険する
そんなお話ですが、そうなると、実社会よりも自由度やしがらみがないメタバース世界に依存してしまう可能性も考慮されます。
スティーブンスピルバーグ監督の作品「レディ・プレイヤーワン」こちらもメタバース的世界が舞台でしたが、
作中ではほとんどの人類は退廃した実社会よりもメタバース世界を本当の世界としてとらえています。
趣味の領域だけではなく、仕事もメタバース世界で行う割合も今後上がってくると思いますが、
そうなるとリアルとメタバースの区別がつかなくなる危険性もあります。
☑参加するハードルが高い
➡現在メタバースを体験するには専用のヘッドセットやVRゴーグルなどのデバイスが必要です。
またメタバースを体感するためにはLTEや4Gではなく、5G以上の高速通信環境も必要となり、
世間に浸透するにはまだまだ時間がかかりそうですね。
☑実生活やリアルへの影響
➡現在メタバースが浸透していないので、「メタバースの世界が現実になったら、世間に浸透したらどうなるのか?」
というものは予測や仮定の領域です。
脳による影響もあるかもしれませんし、サイバー犯罪の温床になる危険性、人体の悪影響などなど
さまざまな観点から安全性と利便性をはかりに掛けて考えていく必要性が高いのではないでしょうか?
WEB3.0とWEB2.0は何が違うの?
メタバースについて説明する上で欠かせないのが、WEB3.0という考え方です。
現在の世の中はまだWEB2.0の世界です。
WEBとうものが日本で浸透してきたのは、2000年から2002年あたりから。
いわゆるガラケーの登場から加速度的にWEB、オンラインサービスを多くの方が活用できるようになりました。
・WEB1.0
一方通行型:閲覧するだけ。コメントを書くだけ。という一方通行型のオンラインサービス
・WEB2.0
双方向型:いわゆるSNSがこれに該当します。TwitterにFacebookにInstagram、発信者とフォロワーの間で双方向性のあるコミュニケーションが可能です。
・WEB3.0
分散型:デジタルデータを統合し、個人に焦点をあてたポータブルでパーソナルな世界。
WEB2.0よりもセキュリティレベルがあがり、また個々人によって嗜好や興味が違ってくる今の時代、
ユーザーそれぞれにマッチしたサービスを受けることができる選択肢の増加も含まれます。
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