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「子どもの権利」って? なんで救済が必要なんだろう。

松本市子どもの権利相談室 塚原文子

子どもの権利条約 - ユニセフ(Unicef:国際児童基金)

子どもの権利はすべての子どもたちが持っている権利です。
世界の中には、戦争や紛争で不安におびえながら暮らしている子どもたち、病気を防げずにいのちの危険にさらされている子どもたち、学校に行けずにつらい仕事をしている子どもたちがいます。そんな子どもたちのために、1990年に「子どもの権利条約」が国際条約として発効しました。
子どもは生まれながらして、病気などで命を奪われず、教育を受けることができ、安心して生きて成長をする権利を約束されています。

日本や松本市での動き

そんな中、日本政府が1994年に「子どもの権利条約」を批准し、兵庫県川西市(子どもの権利オンブズパーソン条例)、神奈川県川崎市(子どもの権利条例)をはじめとする様々な自治体で、この「子どもの権利」の条例制定の取り組みが進んできました。
松本市では、2009年から「子どもの権利」を検討し、2013年4月に県下ではじめて「子どもの権利に関する条例」を施行しました。

松本市子どもの権利に関する条例

松本市に住んでいたり、活動をしている概ね18歳未満の子どもたちは、自分の力で成長していく権利、安心して暮らしていける権利、自分らしく生きる権利、社会に参加する権利を持っていることが条例によって定められています。
市全体で、この条例によって子どもの権利を保障し、子どもの育ちを支えていくための共通基盤を整えてきました。そして、2015年3月に「すべての子どもにやさしいまちづくり」を基本理念とする「松本市子どもにやさしいまちづくり推進計画」を策定し、今年度以降、計画を総合的、継続的に推進していきます。

子どもの権利の救済

「子どもの権利に関する条例」の第15条に「子どもは、差別や虐待、いじめその他権利侵害を受けたとき、又は受けそうな状況に置かれたとき、その子ども自身が必要としている相談や救済を受けることができます」と定められています。
これにより、子どもの権利相談室「こころの鈴」は2013年7月に設置されました。日々の相談は調査相談員4名が受けつけ、子どもの権利擁護委員の2名が検討することで、子どもの権利の救済を行っています。2015年3月末現在、約300件の相談があり、申立てに関する救済が1件ありました。

子どもの権利相談室「こころの鈴」の思い

たとえば、子どもが学校や家庭で「いじめで毎日がつらい」、「怒られて悲しい」と思うことがあります。「こんなことは誰にも言えない」「自分が悪い」と思い、なんとかその思いを振り切って、周りの大人に届くことなく「我慢」という形で消えてしまっています。
相談室では、「つらい思いは我慢しないでほしい」と考えています。誰かに話をしてみることが、つらくて苦しい思いから脱出する第一歩となります。どうしたら解決できるかを一緒に考えて、その結果、周りの大人にお願いをしたり、関係修復のお手伝いをしたりもします。子どもの権利を侵害している場合は、勧告や意見表明もします。
そして、つらい思いを抱えている子どもたちに関わる保護者のみなさんや教職員のみなさんや地域のみなさんなど、すべての大人からも相談を受けつけています。
子どもの将来が最も良い方向に進むように、子どもの権利擁護委員と調査相談員がチームで対応します。「どんな時も、どんな思いも受け止める」。そんな相談室をめざしています。

◆◆◆ 子どもの権利相談室『こころの鈴』◆◆◆ ※お金はかかりません

受付時間    <月~木・土> 午後1時~6時  <金>午後1時~8時

場所:松本市大手3-8-13 松本市役所大手事務所2階

● 電話で相談(無料) 0120-200-195

● 会って相談     こころの鈴までお越しください

● メールで相談       kodomo-s@city.matsumoto.nagano.jp


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